第1回島ガイド養成講座を開催しました
瀬戸内国際芸術祭2022 秋会期 粟島会場で、芸術だけでない粟島の伝統や素晴らしい場所を来島者にお伝えする島ガイド。ガイド希望の小学生、善通寺第一高校の卒業生、現高校生13名、まちづくりの会員、総勢22名で第1回島ガイド養成講座を行いました。
粟島三山のひとつ阿島山登山と三十三観音巡り。地域の方に整備、案内いただきました。
昔は宝の山と言われるほどの山で、瓦の原料の土を阿島からとり、焼く時に松葉でいぶして瓦を造っていた窯がいくつもあり、出来上がった瓦は船で岡山に運ばれ、丈夫であると評判だったこと。
船隠しと言われる阿島山の港では昔、村上水軍が海賊から船を守った話など地元の方からしか聞けない話は、とても興味深く、楽しく聞くことができました。
登山の後には西浜海岸で海ごみを拾いながら漂流物を見つけながら移動しました。
お昼からは漂流物をつかった作品づくり。
粟島の貝やシーグラスの他に、三豊の花(紫雲出山の紫陽花、ラナンキュラス、デルフィニウムなど)を使って、
三豊がつまった作品ができました。
その後、「粟島いろはカルタ」を参加者で行いました。14年前に作られたカルタには粟島の歴史と今が描かれていて、阿島山のこと、船隠しのことなど、数時間前に聞いた話が札に書かれていて参加者たちは興味深々でした。奥深いカルタを使いながら今後も粟島のことを深く知っていきたいと思いました。
その後、粟島に点在する作品巡り。
まずは海洋探査船TARA号のこと。海のプランクトンを表した作品のことや、タラオセアンジャパンのことなど、三豊市の地域おこし協力隊の前川さんから伺いました。
海のことを考える時間を持ちながら今後、活動していこうと思いました。
次に昨年度善通寺第一高校デザイン科の皆さんが課題研究として一年間取り組んだ「船出の誇りとはなむけの島」の作品について、参加した卒業生から参加者に説明がありました。
作ったからこそ言葉にできる思いや、形にしていくまでの過程の話など細かく説明いただき、大変いい時間となりました。
その後は定期開局されていた漂流郵便局へ。
その日は局長さんと作家の久保田沙耶さんも一緒にいらっしゃったので、漂流郵便局ができるまでと瀬戸芸終了から今までの時間についてお話いただきました。
先週までに届いたお葉書が、なんと5万通にもなり、たくさんの人の思いがとどき、作品として生き続けている漂流郵便局のすばらしさに触れることができました!
今後この養成講座で体験することが糧となり、たくさんの人の気持ちをつなぎ、思いを大きくし、粟島を今より好きになってもらえるように進めていきたいと思います。